“時間かお金か”の二択をなくす、Mamanomaという答え

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会社名株式会社カラーフロー
代表者大内 一輝(代表取締役)
事業内容ママさん人材の育成・活用するBPO事業「Mamanoma」を展開
設立2024年11月11日
所在地大阪府柏原市古町3-6-1
URL株式会社カラーフロー

大阪府柏原市の株式会社カラーフロー代表・大内一輝氏は、子育て中の「ママさん」を育成・活用するBPOサービス「Mamanoma(ママノマ)」を運営している。
行政と連携した独自の人材開発の仕組みにより、サービス開始以来、解約はゼロ件だという。
本記事では、大内氏が事業を立ち上げた背景と、今後3年でママさん100名体制を目指す展望を紹介する。

目次

創業ストーリー——シングルマザーとの出会いから見えた「時間かお金か」の壁

大内氏は岡山県出身。
大阪の大学を卒業後、総合商社の株式会社メガに新卒入社し、新規事業開発に携わった。
入社時点で「3年後に独立する」と面接官に宣言していたといい、宣言通り2022年10月に退職。
2023年1月、縁もゆかりもなかった大阪・柏原市で、資本金4万2000円という少額から法人を立ち上げた。

のぞクマくん
そもそも、なぜママさんのBPO事業を始めようと思ったんですか?

大内さん
もともとは、ママさん支援に取り組みたいという思いがありました。実は、私はシングルマザーだった妻と結婚しています。上の子は妻の連れ子で、下の子は私との子どもです。そうした家族としての経験の中で、一番近くで見えていたのが、シングルマザーの方々が抱える働き方の課題でした。

大内さん
シングルマザーって、極端な話、お金を取るか時間を取るかしかできないんですよね。体が1つしかないので。一般的な家庭が2馬力でできることを、1人で2つやらないといけない。

のぞクマくん
それ、本当にそうですよね。時間かお金か、どちらかしか選べないというのは、想像するだけでもしんどいです。

大内さん
それこそ月6万円から8万円くらい、皆さんが稼げたらすごく意味があるだろうなと思って。時間も取りながらお金も取れる、その分岐点が大体6万から8万円くらいなんだろうなと考えたんです。この業界であれば実現可能かなと思いました。

大内氏は資金もほとんどないまま独立に踏み切った。
縁もゆかりもない柏原市での営業に苦戦した大内氏は、まず地域で信頼のある人物とのつながりを作ろうと、地元の商工会に相談。
紹介を受けた「焼き鳥ひぃたん」という居酒屋でアルバイトをしながら人脈を築き、頼まれてもいないまま自ら作成したホームページを持参して手渡すなど、地道な行動で信頼を積み重ねていった。
この動きがやがて市役所からの依頼につながり、2023年8月にはママさん向けのITスキルアップ研修が本格的にスタートしている。

事業の核心——Mamanomaの仕組みと品質へのこだわり

Mamanomaは、企業の中にあり役職者が複数抱えている「名前のない仕事」を切り出し、育成したワーカーママとPMママ(プロジェクトマネージャ)が効率的なスキーム化を行いながら巻き取る、品質担保に強みを持つBPOサービスだ。
時給2600円、初期費用0円、契約更新は1ヶ月ごとという条件で提供しており、業界相場とされる時給3200〜3600円と比べて低コストながら、2024年11月11日の設立以来、解約は一度もないという。

のぞクマくん
他の業務委託サービスと比べて、Mamanomaならではの強みはどこにあるんですか?

大内さん
品質にはすごくこだわりを持っています。PMという役職の人間がクライアント企業の担当者として動きながら、実際に手を動かすママさんたちを統括する仕組みを持っているんです。ダブルチェックを行いながら業務を遂行するので、水準に満たない品質をお渡しすることはありません。

のぞクマくん
ダブルチェック体制があるのは安心ですね。クラウドソーシングだと、実際にちゃんと稼働しているか見えづらいという声もよく聞きます。

大内さん
そうなんですよ。うちのサービスは透明度がすごく高くて、稼働は完全シフト制で、稼働時間中はオンラインミーティングツールを必ずオンにしてもらっています。あと、うちのママさんの90%が柏原市民なので、事務所に来てもらって稼働してもらうことも多いんです。

「良くないと感じたら来月解約してもらって大丈夫」というスタンスを崩さない大内氏だが、それでも解約がゼロ件という実績が、サービスへの信頼の高さを物語っている。

育成・採用へのこだわり——柏原市と歩む「ママさん」人材開発

Mamanomaの最大の特徴は、大内氏自身が行政と連携してママさんの人材育成を行っている点にある。
毎年30名前後の応募があり、市役所による面接を経て10名程度に絞り込まれる。

のぞクマくん
ママさんの採用では、どんなところを大切にしているんですか?

大内さん
うちだけなんですよ、自社でママさんを人材開発しているのは。しかもただ育成しているだけじゃなくて、行政と一緒に人材開発しています。行政がサポートしてくれて、ママさんたちは無料で研修を受けられる仕組みなんです。

のぞクマくん
選考では、どんなママさんが選ばれやすいんですか?

大内さん
「本当に今の環境を変えたい」「今の状況から抜け出したい」と強く思っているママさんを、なるべく受け入れるようにしています。そのため、傾向としてはシングルマザーの方が多くなっています。

応募者の身元は市役所を通じて確認されるため、大内氏自身は選考にほとんど関与しないという。

組織の未来像——関西全域、ママさん100名体制へ

大内氏は今後3年でママさんを100名体制にし、さらに関西近隣エリアへとMamanomaのモデルを広げていく構想を描いている。
現在のママさんは43名、2026年9月には53名になる予定だ。

のぞクマくん
3年後、5年後、10年後を見据えて、どんな展望をお持ちですか?

大内さん
ママさんを100名にしたいです。100名を超えたいですね。それプラス、コミュニティ化させたいんですよ。うちの会社をハブにして、ママさん同士がスキルを共有したり、お子さんの話で盛り上がったりできる場を作りたいんです。

のぞクマくん
ママさん同士のつながりまで考えていらっしゃるんですね。

大内さん
はい。プラスアルファでサテライトオフィスも作りたくて。今後は兵庫県、奈良県、和歌山など関西の近隣エリアの行政さんと共同で、柏原市でやっているようなママさんの育成事業を展開していきたいと思っています。

大内氏は「自治体にとってもマイナスになる事業ではない」と語り、行政・企業・ママさんの三者にメリットがある構造であることを強調する。

のぞクマくん
最後に、Mamanomaで働きたいと考えているママさんと、同じ経営者の方々に向けて、一言ずつお願いします。

大内さん
ママさんたちとは、一緒に新しい道を切り拓いていけたらと思っています。これまでこの業界に関わったことがない方が、私たちの研修を通じて新しい人生の選択肢を見つけていく。その過程にあるワクワクを、一緒に感じながら前に進んでいきたいですね。

大内さん
経営者の方には、ママさんはめちゃくちゃ優秀ですよ、とお伝えしたいです。人材不足の時代に、働きたいというママさんがいる。その方たちが働いてくれたら、企業にとっても良いことしかないと思っています。

編集部まとめ

今回の取材で印象的だったのは、大内氏が資本金4万2000円という極めて少額からスタートし、地元での人脈を一から作り上げてきた行動力でした。行政と連携した人材育成の仕組みは、企業・ママさん・自治体の三方に利益をもたらす設計になっている点も印象的です。

  1. 株式会社カラーフローは、行政と連携してママさん人材の育成を自社で行う数少ない企業である。
  2. Mamanomaは、PMによるダブルチェック体制と完全シフト制の稼働管理により、業務委託でありながら高い透明性を実現している。
  3. 大内一輝氏は、2024年11月の設立以来、Mamanomaが一度も解約されていないことをサービスの信頼性の証としている。
  4. 大内氏は、3年以内にママさんを100名体制にし、関西近隣エリアへの展開を目指している。
  5. 大内氏は、ママさんの活躍を通じて「働きたいのに働けない」人材不足時代の課題解決を目指している。

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