ノリと勢いじゃない。高卒起業家が描く世界一のコングロマリット

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会社名株式会社レボルト
代表者竹村 友杜(代表取締役)
事業内容AXコンサルティング・SNSマーケティング・障害福祉の3領域でAIネイティブな事業を展開する企業グループ
設立2024年8月
従業員数10名(フルコミットインターン生含む)/グループ全体約70名
所在地札幌オフィス:札幌市東区北18条
旭川オフィス:旭川市永山4条2丁目3−7201
台湾拠点:台湾台北
URL株式会社レボルト

高校を休学してカンボジアへ渡り、現地で「社会を動かすのはビジネスだ」と確信した竹村友杜氏は、高校卒業と同時に起業した。
現在、株式会社レボルトの代表取締役として、AIで労働集約型ビジネスにレバレッジをかける「AIネイティブな企業グループ」を率いる。
創業からわずか約1年でグループ全体70名規模に成長した組織の採用・育成哲学と、世界一のコングロマリットを目指すビジョンを語ってもらった。

目次

高校休学、カンボジアへ——起業家・竹村友杜の原点

竹村氏の起業の原点は、高校時代のカンボジア行きにある。貧困と教育に関心を持ち、高校1年から2年間NPO活動に携わった竹村氏は、高校3年になる頃「本物の貧困を見たい」と思い立ち、高校を1年間休学してカンボジアへと旅立った。

のぞクマくん
カンボジアに行こうと思ったきっかけを教えてください。

竹村さん
日本の貧困って、世界の貧困と比べたら全然学校は行けるし、服もあるし、みたいな状態なので、なんか本当の貧困を見たいなと思ってカンボジアに行ったんですよ。高校を休学して1年間。

のぞクマくん
休学は学校で初めてのことだったとか?

竹村さん
そうなんですよ。だいたい手術しなきゃいけないとか、そういう子が使うことが多かったらしいんですけど、僕はカンボジア行きたいって言ったら単位認定されないって言われちゃって。じゃあ休学しますということで休学をして、1年間行ったというとこですね。

現地では孤児院でパソコン授業を行うなどの活動をしていた竹村氏だが、やがて大きな気づきを得る。極度の貧困状態にある人々に対して、教育というアプローチはあまりにも時間がかかりすぎるという現実だった。

のぞクマくん
カンボジアでの活動を通じて、どんな変化がありましたか?

竹村さん
そのレベルの貧困だと教育っていうアプローチって長すぎるんですよね。この人たちは1日の中で次の日食べるものもないから、教育なんて受けてる暇ないよなっていうのをめちゃくちゃ思って。社会を動かしてるのって、結局ビジネスであったり、結構資本主義だなというのをすごい感じて。

のぞクマくん
それで後半はカンボジアの企業でインターンをされたんですよね。

竹村さん
半年間はカンボジアのベンチャー企業に行って、インターンをさせてもらって、実際に発展途上国でビジネスをするという経験を積ませてもらって。帰国したら、NPOとかボランティアじゃなくて、ビジネスという側面からアプローチしたいなということで、高校卒業して起業したというとこですね。

起業への意欲は子どもの頃から芽生えていた。
父親が社会保険労務士事務所に勤めており、経営者と近い距離で育ったことが大きかったと振り返る。
高校卒業後はマレーシアの大学への入学が決まっていたが、日本で起業したため入学を辞退。
学費分を父親から借り、それを資本金として会社をスタートさせた。

AIで”少人数×大きな仕事”を実現するビジネスモデル

株式会社レボルトは、AX(AIトランスフォーメーション)コンサルティング・SNSマーケティング・障害福祉の3領域を展開する。
これらに共通するのが「AIネイティブ」という思想だ。
すべての業務フローにAIを組み込むことを前提に設計し、少人数で大きな仕事を実現することを目指している。

のぞクマくん
AIネイティブな企業グループ、という言葉が印象的です。具体的にはどういうことでしょう?

竹村さん
一般的に労働集約って言われているビジネスに対して、AIでレバレッジをかけていくみたいなところが、僕らがやっているような事業内容になっています。AIをワークフローに組み込むという前提で、すべてゼロから設計する、もしくは設計し直すというところです。

のぞクマくん
少人数でも大企業並みの規模感を出せる、ということですか?

竹村さん
100人とかで出さなきゃいけなかった規模感が、10人とかでもできるということは考えているので、本当に少人数でレバレッジをかけて、より大きな仕事をしていくというところはやりたいなと思っています。

ビジョンとして掲げるのは「世界一のコングロマリット(複合企業グループ)」単一事業の成熟に頼らず、M&Aも活用しながら複数領域で成長し続けることで、1社では見えない景色を目指すという考え方だ。
SNS事業では解約率ゼロという実績も生まれており、AIと人の組み合わせによる成果はすでに数字に表れている。

ミッションへの共感が最大の採用基準

月2名ペースで採用を続けるレボルト。採用基準の最上位に置くのは、スキルでも経歴でもなくミッションへの共感だ。

のぞクマくん
採用で一番大切にしている基準を教えてください。

竹村さん
ミッションへの共感というところが一番大きいかなと思います。僕らのビジョンとして、世界一のコングロマリット、世界一の企業グループというところを目指しているんですね。なので、そこに対してワクワクできて、コミットできてみたいなところが一番重要ですね。

ミッション共感に加え、竹村氏が「いい」と感じる人材には2つの要素があるという。
ひとつは事業家思考——自分の担当業務だけでなく、全体を俯瞰して自主的に動けるかどうか。もうひとつはロジカルさ——気合いや熱量の裏付けとなる論理的思考力だ。

のぞクマくん
逆に、合わないと感じる方のタイプはありますか?

竹村さん
ワーク・ライフバランスめっちゃ重要ですみたいな方は合わないと、きっぱり言えると思っています。ワーク・ライフ・インクルージョンみたいな感じで、チーム全員で仕事終わりにラウンドワン行ったり、社員の親戚のバーベキューに全員で車で行ったりみたいなのが結構あります。仕事もみんな死ぬ気でやって、死ぬほど成果を上げて上場させましょうみたいな感じなので、そこがぴったり合わないときついかなと思いますね。

のぞクマくん
カジュアル面談から始まる選考フローも、カルチャーミスマッチを防ぐ工夫のひとつですか?

竹村さん
そうですね。弊社の戦略だったりとか、働き方、カルチャーみたいなところをお話しします。ブラックですみたいな、あえて結構誇張して言うんですね。もうそれでもいいならぐらいの雰囲気で言うので。

選考は、カジュアル面談→書類選考→事業部リーダーとの面接→竹村氏との最終面接という流れ。
インターン生は1回の面接で判断する場合が多い。また、学生向けイベントにスポンサーとして参加しながら自ら登壇するという独自の採用施策も打っており、インターン生の採用に効果を上げているという。

挑戦した失敗は、一緒に謝りに行く——レボルトの育成文化

まだ10〜15名規模のスタートアップであるレボルトに、体系的な育成プログラムはない。しかし、竹村氏が大切にしているマインドは明確だ。
挑戦することを最大限に評価するという文化がそれである。

のぞクマくん
育成で一番こだわっていることを教えてください。

竹村さん
挑戦することをめちゃくちゃ評価するというところがあるので、失敗してもいいんですよね、挑戦した結果。本当極端な話で言うとクライアントワークで自分がいいと思ってやったけど、失敗しちゃったみたいなのがあったら、じゃあ一緒に謝りに行けば大丈夫ですみたいな。僕と上長で一緒に謝りに行くんで全然やっちゃってくださいみたいな。

のぞクマくん
代表自らが一緒に謝りに行く、というのはなかなかできないことですよね。

竹村さん
みんな失敗を恐れずどんどん挑戦していけるので、やっぱり一番成長が早いですし、型にはめないというか、1人1人の力を最大限に出すようなところがいいのかなと思いますね。

一方で、会社のフェーズに合わせて求められるレベルが日々上がり続けるため、スピードについていけなくなるケースもある。
年功序列がなく完全実力主義であるため、入社後すぐに後輩に追い越されることも珍しくない。
それが離職の主な理由になっているとも、竹村氏は率直に語る。
こうしたリアルな環境をカジュアル面談の段階で包み隠さず伝えることが、長期的なカルチャーフィットにつながっている。

3年後、5領域・東南アジアへ——世界一のコングロマリットへの道筋

レボルトは来年からM&Aを主軸に置き、積極的な事業拡大を計画している。3年後には現在の3領域から5領域へと拡大し、東南アジアへの拠点展開も視野に入れる。

のぞクマくん
3年後の組織像を教えてください。

竹村さん
3年後は5領域で売り上げを立てていきたいなというのは、事業領域で言えばあります。世界一のコングロマリットというところなので、日本マーケットだけでやろうとは全く思っていなくて、世界で拠点を作っていきたいなというのは思っています。台湾に拠点があって、そこ主軸に東南アジアで拠点を広げていきたいなというのはありますね。

のぞクマくん
新しく参入する領域の選定基準はあるんですか?

竹村さん
市場規模、マーケットが大きい領域、かつ、AI化の余地がある領域。で、キャッシュフローが安定してるという、この3つなんですよね。そこに対して何か入っていきたいなと思っています。

組織の人数規模については、「多ければいい」とは考えていない。AIを活用すれば100人必要だった仕事が10人でできるという発想が根底にあり、少数精鋭でレバレッジをかけ続けることが戦略の核心だ。
現場も離さない。昨日も旭川の福祉グループ会社に出向いてAI実装の打ち合わせをしてきたと語る竹村氏は、プレイヤーと経営者を完全に両立させることが「自分の性に合っている」と言い切る。

編集部まとめ

今回の取材で特に印象的だったのは、竹村氏の「一緒に謝りに行く」という言葉だ。失敗を責めるのではなく、代表自らが現場に並走するその姿勢が、創業約1年でグループ70名規模へ拡大できた組織の強さの源泉ではないかと感じた。

  1. 株式会社レボルトは、AIをワークフローに組み込むことを前提に事業設計する「AIネイティブな企業グループ」として、少人数で大きな成果を生み出す仕組みを構築している。
  2. 竹村友杜氏は採用基準の最上位に「ミッションへの共感」を置き、世界一のコングロマリットというビジョンにワクワクできる人材を重視している。
  3. 竹村氏はワーク・ライフ・バランス重視の志向とは相容れないことを選考段階で率直に伝え、カルチャーミスマッチを事前に防いでいる。
  4. 挑戦した結果の失敗は評価し、代表自らが謝罪に同行するという育成文化が、メンバーの自律的な挑戦と急速な成長を促している。
  5. 3年後に事業領域を現在の3から5に拡大し、東南アジアを中心に世界展開を加速させる計画を持っている。

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