ミスマッチをなくしたくて。元講演家社長が作った”終わりのある”採用顧問

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会社名株式会社PLOWNOW
代表者安井 元汰(代表取締役)
事業内容Z世代向け採用顧問・採用ブランディング・人事コミュニティ運営・メディア掲載の4事業を展開
設立2022年7月
従業員数業務委託合わせて15名
所在地大阪府大阪市北区曾根崎新地1丁目11-9 京屋ビル4F
URL株式会社PLOWNOW

株式会社PLOWNOWの代表取締役・安井元汰氏が作ったのは、「1年後には契約を切ってください」と言い切れる採用顧問サービスだ。
18歳で講演家として独立し、コロナ禍でオンラインスクールを立ち上げた元講演家社長が、採用業界のミスマッチを壊すために選んだ道とは何か。採用・育成・組織づくりへのこだわりを聞いた。

目次

企業に勤めたことがない社長の、異色すぎるキャリア

安井氏はこれまで一度も企業に就職したことがない。大阪生まれ大阪育ち、サラリーマン家庭で育ちながら、18歳の時に講演家として独立した。
そのきっかけは、高校2年生の時に経験した「選択学習プログラム」にあった。

のぞクマくん
起業のきっかけを教えてください。もともと経営者になりたかったんですか?

安井さん
起業家になりたいと1回も思ったことないですよ人生で。もともと高校の先生になりたいと思ってずっとやってたので。

高校2年生のとき生徒が授業をつくれる選択学習プログラムで、安井氏はメンタルをテーマに50分間アドリブで話し切った。それが1人の男子生徒の人生を変えたと、後日担任の先生を通じて伝えられた。「言葉の持つ力」に気づいた瞬間だったという。

のぞクマくん
その体験が講演家への道につながったんですね。

安井さん
その子中学生だったんですけど、後日担任の先生から呼び出されて、感謝を伝えられた時に、言葉の持つ力というか、すごさに気が付いたと言いますか。

高校3年の12月21日、Instagramを見た社会人からDMでオファーが届き、講演家デビューを果たす。
その後、コロナ禍で対面講演ができなくなると、大学1年生の7月に学生向けキャリア教育のオンラインスクールを立ち上げ、1年間で全国600人を集めた。

のぞクマくん
コロナ禍でピンチになりながら、すぐに動いたんですね。

安井さん
オフラインじゃ無理やから、オンラインの授業を作らな死ぬなと思って。学生のいけるキャリア教育のオンラインスクールを作ろうと思って、大学1年生の7月に立ち上げたんですよ。

このスクールが後の事業の土台となる。
天理大学で21歳・最年少での非常勤講師就任も、スクール生の紹介がきっかけだった。

採用ミスマッチを”壊しに行く”ために会社を作った

PLOWNOWの創業は、スクール卒業生たちのその後の姿がきっかけだった。
社会に出た後に苦しむ元生徒たちを見て、安井氏は採用業界の構造的な問題に気づいた。

のぞクマくん
なぜ採用の事業を始めようと思ったんですか?

安井さん
その子たちにあとあと話を聞くと、社会に出た後に結構苦しんでる子たちとか、たくさん見てきて。これはなんでなんだろうと思ったら、圧倒的にミスマッチが起こり続けてるこの採用業界のせいだなって思って、じゃあ次この業界ちょっと壊しに行こっかと思って。

最初は学生のリストを持っていたことから人材紹介も検討したが、あえてその道を選ばなかった。
自分がミスマッチを生む側になってしまうと気づいたからだ。

のぞクマくん
人材紹介の方が立ち上げやすかったのでは?

安井さん
僕が人材紹介しちゃうと、多分僕がミスマッチを起こしちゃう。結局僕が持ってるリストと持ってるリストを繋げる作業になるんで、そこに利害関係を生んだ瞬間に、売り上げ立てないと会社って駄目だよねってなるんで、美学じゃないなと思って。じゃあ企業の中身を変えるサービスを作ろうと思って。

こうして生まれたのが、人事教育×採用ブランディング×採用コンサルを掛け合わせた「採用顧問」サービスだ。
1年間で企業の人事担当者を育て、採用ノウハウを内製化させることがゴール——つまり「1年後には我々との契約を切ってください」と言える、終わりのあるコンサルティングとして提供している。

採用基準はポジションで変える。スキルとカルチャーフィットの使い分け

PLOWNOWの採用は、ポジションによってスキル重視とカルチャーフィット重視を明確に使い分けている。
採用手法もリファラルと代表によるヘッドハンティングのみと徹底している。

のぞクマくん
採用で大切にしている基準はどんなところですか?

安井さん
採用顧問という業務に関しては、やっぱスキルだったりがめっちゃ必要になってくるサービスなんで、どっかで人事やったことがあるとか、そういう人じゃないと、そもそも入れない。

のぞクマくん
インターン生や若い人への採用基準は違うんですか?

安井さん
インターン生とか、学生の子たちに関しては、カルチャーフィットで全然問題ないなって感じですね。別にスキルを求めてないですし、スキルはつければいいと思ってますし。

面接のやり方も一般的な企業とは異なる。社長が最終面接に出てくる会社が多い中、安井氏は逆にカジュアル面談のみを担当し、最終面接は役員が行うという独自のスタイルを取っている。

のぞクマくん
社長が最終面接じゃないのは珍しいですね。

安井さん
僕は逆にカジュアル面談しかしなくて。大体僕カジュアル面談して、役員が最終面接ですね。採用するか不採用かみたいなところです。

「お客様心理になり続けろ」——PLOWNOWの育成の核心

育成で「これだけは譲れない」と聞くと、安井氏はしばらく考えてから一つのキーワードを挙げた。
それが「お客様心理」だ。
成果を出すだけでなく、お客さんに気持ちよく仕事をしてもらうことを何より重視している。

のぞクマくん
育成のこだわりを教えてください。

安井さん
お客様心理になり続けろとは僕はよく言うんで、採用顧問とかも確かに今何もないんだけど、1週間に1回最近どうですかとか、今週どうでしたって連絡をすると、お客様は嬉しいんじゃないかと。

のぞクマくん
たしかに、それだけで印象が全然変わりますよね。

安井さん
たった5分の電話が、LTVを1年間2年間伸ばすことって全然あると思ってて。結局買うのは人間だから、その成果だけ出しときゃいいってもんでもないんだと。気持ちよく仕事してもらって、成果も出るが一番理想だと思ってるんで。

効率重視のメンバーに対しても、この考え方を繰り返し伝えている。
数字を追うだけでは見落とす「人との関係性」こそが、長期的な事業成長の鍵だという信念がある。

3年後、ホールディングス化と地方展開へ

安井氏の視線はすでに3年後に向いている。社員数を増やすことよりも、グループとしての広がりを重視している。

のぞクマくん
3年後はどんな組織にしていきたいですか?

安井さん
人数に関してはそこまで僕増やしたいと思ってなくて、どっちかっていうと、うちってホールディングスを目指している会社なんで、今だと採用の仕事なんですけど、そこから飲食だったりとか、別会社を立ち上げるとかっていうので、5つぐらい作りたいんですけど。3年後目指す世界としては、社員規模は全然10人規模ぐらいでいい。

拠点展開においては、東京進出はもちろん、福井・岡山・北海道・徳島といった地方の有力企業への採用支援も視野に入れる。
地方銀行と連携し、地域企業の採用を支援するモデルも動き始めている。

のぞクマくん
地方展開はなぜ?

安井さん
地方の会社で20億、30億ぐらいやってる会社の採用、新卒採用の支援するって多いんですよ。だからその辺をガラッとこう巻き取れたら、めっちゃ熱いなと思ってて。

最後に、一緒に働きたいと思ってくれている人へのメッセージを求めると、安井氏らしい言葉が返ってきた。

のぞクマくん
求職者の方へ一言お願いします。

安井さん
馬鹿で貪欲であれば。賢くなくていい。全然。見たことない景色が見たかったら、是非見てほしい。一緒に話してみて、なんか見たことない景色見れるなと思って、一緒にやってくれてる人がほとんどなので。

編集部まとめ

今回の取材で印象的だったのは、安井氏のすべての行動が「ミスマッチをなくしたい」という一本の軸でつながっていることだ。講演家時代も、オンラインスクール時代も、そして今の採用顧問事業も、常に「相手の人生がよくなるか」を基準に判断してきた。その誠実さが、紹介とヘッドハンティングだけで事業を成立させている強さの源泉だと感じた。

  1. 株式会社PLOWNOWは、Z世代向け採用顧問・採用ブランディング・人事コミュニティの4事業を展開する、大阪発の採用ブランディングカンパニーだ。
  2. 安井元汰氏は18歳で講演家として独立し、一度も企業に就職することなく2022年に株式会社PLOWNOWを設立した。
  3. 同社の採用顧問サービスは「1年後には契約を切ってください」と言える、人事担当者の内製化をゴールとした終わりのあるコンサルティングである。
  4. 採用基準はポジションで明確に使い分け、中途採用はスキル重視、インターン生はカルチャーフィット重視としている。
  5. 育成の核心は「お客様心理になり続けること」であり、5分の電話がLTVを2年伸ばすという考え方を全メンバーに徹底している。

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