二度目の起業、営業と採用を”全自動化”する挑戦

  • URLをコピーしました!
会社名Kachilu株式会社
代表者今井 隆太郎(代表取締役)
事業内容SNSを活用した営業・採用支援SaaS「Kachilu」を運営。AIがターゲットユーザーの発見から接続申請・DM送付・返信対応までを全自動化する
設立2024年1月26日
従業員数2名(代表・CTO)+インターン3名
所在地東京都新宿区若葉3-4-1
URLKachilu株式会社

Kachilu株式会社(東京都新宿区)代表取締役の今井隆太郎氏は、SNSを活用した営業・採用支援SaaS「Kachilu」で、ターゲットユーザーの発見から接続申請、DM送付、返信対応までを全自動化する事業を展開している。
2度目の起業である今井氏は、「SaaS is Dead」論をきっかけに組織体制を大胆に縮小し、AI活用へ大きく舵を切った経営判断の背景を語る。

目次

二度目の起業、営業と採用の自動化に懸けた理由

今井氏が2度目の起業でKachiluを立ち上げた原点は、前職で痛感した営業・採用の非効率への課題意識にある。
1度目の起業ではM&Aによるエグジットを経験し、ロックアップ期間を経て現在の事業を立ち上げた。

のぞクマくん
まずKachiluの事業内容を教えてください。

今井さん
営業や採用、マーケティングにおけるアウトリーチ活動、いわゆるアウトバウンド活動を全自動化するカチルというサービスを運営しています。AIがターゲットになるユーザーを自動で探しに行って、接続申請やフォローリクエスト、DMの送付、そして返信対応まで行うサービスです。

のぞクマくん
検索から接続、DM返信までをすべて自動化するのはすごいですね。

のぞクマくん
なぜこの事業を始めようと思ったのですか?

今井さん
スタートアップや立ち上げたばかりの会社は、営業活動や採用活動が本当にしんどくて、なかなかうまくいかないことが多いんです。私自身1度起業していて、その通感があり、いいサービスや優秀な人材が揃っているのに、コストや労力の面でうまくいかないという状況を何とかしたいと思ったのが根底にあります。

1度目の起業では創業から約2年でM&Aによるエグジットを果たし、ロックアップ期間を経て現在の事業を立ち上げた。
「たまたま」だったと今井氏は振り返るが、この経験が現在の事業の原点になっている。

「SaaS is Dead」論に見た危機、体制縮小という決断

Kachiluは創業後、AIの進展を背景にした「SaaS is Dead」論をきっかけに、思い切った体制縮小とAI活用への転換を行った。当時、前身サービス「カチルスカウト」は売上が立ち始め、組織拡大を検討していた時期だった。

のぞクマくん
これまでで1番のピンチだった出来事はありますか?

今井さん
最近で言うと「SaaS is Dead」という、AIの進展でSaaSが死ぬというような話があって、確かにそうだなと思いました。従来の組織体制が通用しなくなってくると感じて、変わらなきゃなという危機感が強くありました。ちょうど前身のカチルスカウトの売上が立ち始めて、組織を拡大していこうかというタイミングだったんですが、これはまずいなと思い、思い切って体制を縮小してAIで全部自動化する方向に舵を切りました。あのまま進んでいたら、普通に会社が潰れていたんじゃないかと思います。

のぞクマくん
売上が伸びている最中に体制を縮小する決断は、相当な勇気が必要だったのではないでしょうか。

今井さん
元従業員にはすごく丁寧にコミュニケーションを取って、状況を伝えました。幸い、初期のスタートアップに入ってくる人材は1つの会社にしがみつくタイプではなく、スキルのある方が多かったので、転職も含めて割となんとかなった部分はあります。それでも精神的には大変でしたね。

縮小にかかった期間は2〜3ヶ月ほどと早く、独立した元メンバーもいたという。
現在は今井氏とCTOの2名体制を軸に、必要に応じてインターン3名が加わる形で運営している。

結果を出せば完全に自由。少数精鋭でつくる組織のかたち

Kachiluでは、勤務時間や場所を定めず、結果を出すことを重視する自由な働き方を採用している。
代表とCTOの2名は週1〜2回対面で顔を合わせるが、それ以外の働き方に決まりはない。

のぞクマくん
働き方について教えてください。

今井さん
定期的に会うようにはしていますが、働く時間は特に決めていません。土日にやることもあれば、深夜にやることもあります。かなり自由に働いていますね。

のぞクマくん
結果を出していれば形式は問わない、ということですね。

今井さん
結果をちゃんと出してくれれば、それ以外は何も言わないという環境です。余計なミーティングもないですし、業務委託の形でも全然構いません。今後人を増やすとしても、多くて5人程度だと考えています。

インターンの採用条件は「パソコンとオンライン環境があること」のみとシンプルで、リモート中心の体制を敷いている。
副業人材の登用も検討しているという。

AIと人が共存する数名体制、そして海外展開へ

今井氏は3〜10年後も組織規模を5、6名程度に抑えつつ、AI活用と海外展開を軸に事業を拡大していく方針を描いている。

のぞクマくん
今後の組織や事業のビジョンを教えてください。

今井さん
3年後、5年後、10年後も、組織としては5、6名ぐらいの体制になると思っています。各領域に戦略を立てる人材が1人いて、あとはAIが実行するという体制です。売上規模としては海外展開を進めていきたいと考えていて、ARRで2年以内に1億円、5年後に10億円を目指しています。

のぞクマくん
AIが実行を担うことで、少数精鋭でもスケールできる体制ということですね。

今井さん
もし1つだけ会社の課題を解決できるなら、ブランド力や知名度を変えたいですね。営業やマーケティング、プロダクト力はAIを使いながら何とかなると思っていますが、ブランド認知はどうしようもない部分があって、時間が解決するしかない部分も大きいです。

SNS運用はLinkedInやFacebookを中心に、国によって使い分けているという。
継続的な発信によって口コミが広がっていく状態を目指し、地道な取り組みを続けている。

編集部まとめ

今回の取材で印象的だったのは、売上が伸びている最中でも危機を察知して体制を縮小するという、今井氏の冷静な経営判断だった。

  1. Kachilu株式会社は、SNSを活用した営業・採用支援SaaS「Kachilu」を通じて、ターゲットユーザーの発見からDM返信までを全自動化する事業を展開している。
  2. 今井隆太郎氏は「SaaS is Dead」論をきっかけに組織体制を大胆に縮小し、AI活用への転換を決断した。
  3. Kachiluは結果を重視し、勤務時間・場所を問わない自由な働き方を採用している。
  4. 今井氏は今後も組織規模を5、6名程度に抑えつつ、AIと海外展開を軸に事業拡大を目指している。
  5. 今井氏は、ブランド力・知名度の向上が今後最大の課題であると考えている。

あなたの経営も、記事にしませんか?

掲載無料。話すだけで、御社の魅力が記事になる。

掲載希望はこちら →

  • URLをコピーしました!
目次