諦めた夢を、ライブ配信で取り戻す。元OLが女性専門事務所を立ち上げた理由

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会社名Light me合同会社(ライトミー)
代表者青山 ひかり(代表)
事業内容女性ライバー専門のマネジメント事務所。配信スキル講習・メンタルサポート・スタジオ提供を通じ、ライバーの持続的な活動と成長を支援する
設立2025年1月
所属ライバー数約15名
所在地非公開
URLLight me合同会社

Light me合同会社の代表・青山ひかり氏は、7年にわたるライバー活動の経験を活かし、2025年1月に女性専門のライバーマネジメント事務所を立ち上げた。
「諦めていた夢を、ライブ配信で取り戻してほしい」——そんな想いのもと、未経験者を中心に約15名のライバーをマネジメントし、在宅で夢を叶える新しい働き方を提案している。

目次

安定を手放した日——コロナが変えた、働き方の常識

コロナ禍という予期せぬ出来事が、青山氏の人生を大きく動かした。大学卒業後、企業の受付・秘書業務として働いていた彼女は、2019年に本業を失うという経験をする。
そこで気づいたのは、「安定」と思っていたものの脆さだった。

のぞクマくん
コロナで本業がなくなったと聞きました。そこから副業を始めようと思ったきっかけは何だったんですか?

青山さん
それをきっかけに安定というものってないんだなみたいなことで、やっぱり自分のやりたかったことを本当にやりたいなと思って、そこで副業という形で会社員やりながら始めたというのがきっかけでしたね。

のぞクマくん
会社員のかたわら、副業でライバーとして活動されていたんですね。当時の収入はどうでしたか?

青山さん
本当にOLをやっていた時の2倍、3倍だったりとか、ちょうどコロナの時期で在宅ワークをしているリスナーさんとかが多かったので、業界自体がすごい盛り上がっていた時期にマッチしたというのもあるんですけど、本当に支えられてなんとか6年やってこれたというのがありましたね。

のぞクマくん
副業が本業を超えるって、多くの人が憧れる展開ですよね。

じつは青山氏には、10代のころからの夢があった。
歌が好きで、アイドルや歌手を目指していた時期もあった。大人になるにつれてその夢を胸の奥にしまい込んでいたが、ライブ配信との出会いがその扉を再び開く。
自分のオリジナル楽曲をリリースし、カバー曲を歌う——かつて諦めたはずの夢が、配信を通じて次々と現実になっていった。

青山さん
自分にしかできないことを仕事にしたいというのは子供のころからすごい思っていたんですけど、大人になると世間一般の当たり前と言われている道を歩いた方がいいみたいな風潮が勝ってしまって、そこで普通に就職してという形をとってましたね。

その経験があるからこそ、今の事務所のコンセプトが生まれた。「夢を諦めている方のサポートがしたい」
——Light meという名前には、「私を照らして」という意味が込められている。

7年のライバー経験が生んだ、”ライバー目線”の事務所

2025年1月、青山氏はついに法人を設立した。それまでの7年間でライバーとして積み上げた経験と、失敗から学んだことのすべてを、今度は所属ライバーたちに還元する立場になった。

Light meの最大の特徴は、代表自身が現役ライバーであることだ。
青山氏は今も1日7〜8時間の配信を続けながら、事務所の運営を一人でこなしている。

のぞクマくん
事務所を立ち上げるとき、一番大変だったことは何ですか?

青山さん
資金繰りだったりというのが最初、信用が私も全くないという状態で、業界的にも新しい業態というのもあって、補助金だったりとか助成金とかもいろいろ当たったりとかしてはいたんですけど、やっぱり難しくて。最初はもう本当に今まで貯蓄していた自己資金でずっと資金繰りしていたのがちょっとしんどかったなというのはありましたね。

のぞクマくん
新しい業態だからこそ、既存の支援制度が追いつかないというのは、ベンチャーあるあるですよね。

青山さん
私が立ち上げるからということで、信頼して事務所を移籍してくれたライバーさんとかもいたので、そういう方を裏切ることはできないっていうのがあったので。お給料の日にちとか遅れたりとかそういうのだけでもやっぱりもう信頼が命に関わるというのはずっと肝に銘じてやっているという感じにはなりますね。

「信頼が命に関わる」——この言葉が、Light meの運営哲学をそのまま表している。 
配信スタジオと機材の無料貸し出し、個別のメンタルサポート、ランクアップごとのオリジナルグッズプレゼント。
こうした施策は、すべて「自分がライバー時代にあったらよかったもの」を形にしたものだ。

青山さん
自分自身も、「こういう環境があったらいいな」と感じることが多かったんです。だからこそ、機材面のサポートや配信しやすい環境づくりなど、活動しやすい土台を整えることは大切にしています。

未経験8割でも伸びる理由——Light meが大切にする採用基準

Light meに所属するライバーの約7〜8割は、配信未経験からスタートしている。それでも着実に成長する人材が多いのには、明確な採用基準と育成の仕組みがある。

のぞクマくん
採用するうえで、一番大切にしている基準はどんなところですか?

青山さん
本当に最低限の常識がある方だったら、あとはトークスキルじゃないですけど、喋っていてあ、なんか喋るの苦手かなという方だったらやっぱり続かなかったりはするので、最初にそこらへんをヒアリングしながらお伝えしていってという形にはなってますね。

のぞクマくん
スキルより人柄や姿勢を見ているんですね。面接で落ちる方もいるんですか?

青山さん
簡単に稼げると思っている方ってやっぱり一定数いらっしゃいます。ただ簡単にできるというのはまた別で、やっぱり努力して積み重ねて改善しながらやっていかないと、なかなか収益にも繋がらないというのがあるので、そこはもうちょっとでも違うなというのがあったら、先にお伝えするという形をとってますね。

のぞクマくん
努力できる人かどうかを最初に見極めているわけですね。

また、Light meは当初男女両方を受け入れていたが、現在は女性専門に切り替えている。
面接のドタキャンや連絡の途絶えが多かったという実体験から、「他のライバーさんにとっても安心な環境」を優先した結果だ。
採用基準の核心は、スキルではなく「誠実なコミュニケーションができるか」という一点に尽きる。

継続できなくなるライバーについても、青山氏は率直に語る。

青山さん
他責思考になってしまう方は、長く続けるのが難しい印象があります。うまくいかない時に、リスナーや周囲の人のせいにしてしまうと、自分で改善する機会を失ってしまう。その結果、早い段階で辞めてしまう方も一定数いらっしゃいます。

ママさんライバーが輝く場所——在宅で夢を叶える多様な働き方

Light meの所属ライバーの特徴として、ママさんの多さが挙げられる。
平均年齢は30代が最も多く、育児中で外に出られない女性たちが「在宅で働ける仕事」としてライブ配信を選んでいる。

のぞクマくん
ライバーさんの層はどんな方が多いですか?

青山さん
ママさんが多くて、うちの8割がママさんなんですね。やっぱり30代、40代の方だと在宅ワークとして働ける仕事を探していてというのでマッチして、配信をやってるという方が結構多いですね。

のぞクマくん
シングルマザーの方も多いと聞きますが、収入面ではどうなんでしょう?

青山さん
配信1本で頑張ってらっしゃるシンママさんとかが一番多いですね。あとは扶養内でちょっとしたお小遣い程度で稼げたらいいなという方もいますね。

のぞクマくん
目標や守りたいものがある方は、やっぱり頑張り方が違いますよね。

青山さん
お子さんとかいらっしゃる方だったらすごい頑張ってくれるというか、やっぱりそこちょっとお小遣い程度でいいやという方とは全然向き合い方が変わってくるので、すごい努力されていますね。そうなると収益的にも上がっていくというのがあるので、そういった方も結構多いですね。

Light meが活動プラットフォームとして選んでいるのは、日本のDNA株式会社が運営するPocochaだ。
急に終了するリスクが低く、配信実績に応じた時給収入も発生するため、「安定的に収益化しやすい」という点でライバーにとってのメリットが大きい。

歌配信をはじめ、料理配信、トーク配信と活動スタイルは多岐にわたる。
全国各地から所属しており、関西や沖縄在住のライバーも多い。横浜のスタジオは関東圏のライバーが利用するほか、複数人が一緒に配信する場としても活用されている。

1歩踏み出せば、景色は変わる——Light meが目指す未来

設立からわずか1年。青山氏は今も試行錯誤の日々を送っている。
経理・採用・面接・マネジメント・広報・自身の配信——すべてをたった一人でこなしながら、「もっとやりたいこと」への渇望も尽きない。

のぞクマくん
今、一番時間を使いたいことと、実際に時間を取られていることのギャップはありますか?

青山さん
事務所を主体としたイベントを開催したり、ライブ配信業界のことをもっと多くの方に知っていただくために、YouTubeなどで発信していきたいという思いがあります。ただ、自分自身の配信もあるため、編集や企画に使いたい時間をなかなか確保できていません。やりたいことはあるのに時間が足りないという点は、今まさに悩んでいるところです。

のぞクマくん
魔法の杖で1つだけ解決できるとしたら、何を選びますか?

青山さん
将来的には、広報のような役割を担ってくれる、信頼できる方と一緒に事業を広げていきたいという思いがあります。一方で、私自身が主体とした運営となっている為、急に人を増やしたり事業を広げたりすることには慎重です。人を雇う以上、責任やリスクも伴うため、まずは会社としての基盤をより強くし、そのうえで必要なところに投資していきたいと考えています。

「地道にコツコツ、確実に広げていく」——青山氏の経営スタイルはこの一言に凝縮される。
 目標はライバー数20名。スタジオをより広いスペースへ移し、大型イベントを開催できる規模を目指している。

そして、これから挑戦しようとしている人たちへ、こんなメッセージを送る。

青山さん
事務所を立ち上げる前は、「本当に自分にできるのか」という不安が大きく、恐怖と戦っていた時期もありました。何も始まっていない段階だからこそ、できるかどうかも分からず、一歩踏み出すことがとても怖かったんです。でも、実際に踏み出してみると見える景色は大きく変わりました。少しずつ形になっていく中で、「ここまでできたんだ」と自分の自信にもつながっています。だからこそ、同じように事業を立ち上げたいと考えている方にも、怖さを感じながらでも、まずは一歩挑戦してみてほしいです。

のぞクマくん
Light meに所属を考えている方へも、一言いただけますか?

青山さん
ライブ配信を通して叶えられることは、たくさんあると思っています。だからこそ、ライトミーを通じてライバーの方々をマネジメントしながら、一人ひとりが夢を叶えていく姿を一緒に応援していきたいです。その過程を共に歩み、夢の実現をサポートできたら嬉しいですね。

夢を諦めた人ほど、Light meのドアを叩いてほしい。
青山氏自身がそうだったように、1歩踏み出した先には、かつて想像もしていなかった景色が広がっている。

編集部まとめ

今回の取材で印象的だったのは、青山氏が「経営者目線」ではなく、あくまで「ライバー目線」で事務所を設計していることだ。スタジオの無料貸し出しも、個別メンタルサポートも、すべて「自分がライバー時代に欲しかったもの」から生まれている。自分が経験してきたからこそ届けられるサポートの厚さは、他の事務所にはないLight meの本質的な強みだと感じた。

  1. Light me合同会社は、代表自身が7年のライバー経験を持つ女性専門のライバーマネジメント事務所であり、ライバー目線のサポートを強みとしている。
  2. 青山ひかり氏は、コロナ禍に「安定の嘘」に気づいたことをきっかけに副業でライバー活動を開始し、2025年1月に法人を設立した。
  3. 所属ライバーの約7〜8割が未経験者であり、誠実なコミュニケーション能力と継続する意志を採用の核心基準としている。
  4. 在宅で働けるライブ配信の特性から、育児中のママさんやシングルマザーが多く在籍し、生計を立てるレベルで活躍しているライバーも存在する。
  5. 青山氏は「地道にコツコツ確実に広げる」方針のもと、ライバー数20名・大型スタジオ・業界内での知名度向上を次の目標として掲げている。

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